アボカドの栄養と健康効果

アボカドの栄養に関する概要

「森のバター」と称されるアボカドの主な栄養成分(可食部100g中)についてですが、カリウム:720mg、ビタミンE:3.4mg、ビタミンB6:0.32mg、葉酸:84mcg、脂肪酸総量:16.22g、食物繊維:5.3gとなっています。脂肪分が多いのも特徴です。果物の脂肪分ランキングは、1位:ナツメヤシ:281kcal、2位:アボカド:190 kcal、3位:バナナ:95 kcal、4位:チク(インドのトロピカルフルーツ):94 kcal、5位:いちご、ざくろ:77 kcal、ということで、日本でナツメヤシを食べることは殆どありませんから、アボカドは実質脂肪分1位といってもさしつかえないでしょう。

果肉の脂肪分はなんと約20%もあるのですが、この脂肪分は不和脂肪酸が主体となっているので、血液をサラサラにしたり、コレステロールを減少させる作用があって健康的なのです。

高エネルギーなので夏バテ対策にも最適ですし、食物繊維も多いので便秘予防にも効果的です。

ビタミンEはがん、動脈硬化、老化の予防に効果があるとされていますし、各種ビタミン、鉄やリンなどのミネラルも豊富です。体内の余分なナトリウムを排泄するカリウムも豊富なので、高血圧予防、脳梗塞予防、心筋梗塞予防などにも効果が期待できます。ビタミンB6も豊富なので、皮膚の再生、美肌効果もあります。

一応留意点ですが、特定の薬の成分を阻害する成分が微量ながら含まれているということなので、疾患等で療養中の人の場合は医師に確認してから食べるようにした方がいいかもしれません。