アボカドの栄養と健康効果

アボカドの効能・効果のまとめ

アボカドの栄養と効能としては、利尿作用、高血圧予防、動脈硬化予防、脳梗塞予防、心筋梗塞予防、がん予防、便秘改善などとなるのですが、もう少し詳しく述べておくことにします。

まずは血液をサラサラにする効果です。アボカドの脂肪分はノンコレステロールの不乾和脂肪酸が主体なので、皮下脂肪にはなりません。しかも、血液中の悪玉コレステロール値を下げる効果があります。

βシステロールという脂質も含まれているので、コレステロールの吸収自体を抑制する効果も確認されています。ビタミンB2が豊富なので体脂肪を落とすには更に有効です。整腸作用も優れています。

アボカドは1コでごぼう1本分相当する食物繊維があります。これで腸の働きを整えて、ダイエット美容効果も期待できます。お肌の美容にも効果があります。それはアボカドのリノール酸、リノレン酸(以前はビタミンF・必須脂肪酸)によるもので、1日にアボカド半分を摂取していれば、それだけで肌を乾燥から守ってくれます。

セラミドを作るので、肌はツルツルになり、更にビタミンB2、B3(ナイアシン)が皮膚の健康を維持してくれます。肝臓を守るのはグルタチオンです。これは特に肝臓で働く抗酸化物質です。アルコールやニコチンなどの有害物質の解毒作用も促進してくれます。肝臓を傷つける活性酸素の除去にも効果があり、肝機能の低下を防止してくれます。

そしてがんの予防効果です。これは抗酸化作用のあるビタミンEの働きで、また、解毒酸素を活性化させる誘導能力の高いことが確認されています。ちなみにアボカドには、抗がん作用の強いルチン(ファイト・ケミカル)やカロチノイドが非常に多く含まれています。

オレイン酸は動脈硬化・高血圧予防に効果があります。葉酸も動脈硬化症などを予防します。

葉酸は細胞を作るのに欠かせないもので、細胞増殖を促すDNA合成にも必要です。妊娠初期の女性には特に重要で、女性のビタミンと呼ばれています。このように、アボカドは何より栄養豊富な果物なのです。